喜怒哀楽が豊かな人間。
私はクールって言われるし、そんなに喜怒哀楽の変化が激しくないと思われがち。
でも、自分では、結構激しいと思う。
特に気がゆるんだりすると、すぐ顔に出る。これはマズイ癖だとわかりながら。
今日、職場で私のトレーナー的存在の先輩を見て思った。
むやみやたらに、怒りを顔に出してはならぬと…。
トレーナーの先輩が、自分より年上の方に仕事の指導をされていて、
その最中、かなり大きなミスが発覚した。
ところが、指導されていた側の先輩は、ミスに焦りの一欠けらも見せず、ひょうひょうとしている。
先輩も、私みたいな後輩に叱るようにその先輩を注意するわけにもいかず…。
一瞬、虫の居所が悪いような空気が漂っていた。
しかし次の瞬間には、その空気は浄化されたように感じた。
きちんと間違いを指摘し、その後は黙って、すぐにそのミスをフォローする先輩。
素敵だ。
むやみやたらに怒っても、すぐその先に解決するものがあるわけではない。
怒って、嫌〜な空気にわざわざ仕立て上げる意義ももちろんあるだろう。
でも、きっと、ミスをした先輩が一番後ろめたさを感じてるって気付いて、
先輩は必要以上に指摘をしなかった。
その心の大きさに感銘を受けた。
そして、帰宅。
私にとって、久しぶりに怒りが爆発する事件があった。
私は、家族の前では甘えが出てしまい、つい怒りを爆発させてしまうのだ。
友人に対してはイラッとくるレベルしかないけれど。
というわけで、私の怒りを自分の内に収められず、周りの空気を汚染してしまった。
そして、関係のない父にまで嫌な思いをさせてしまった。
抑えきれない怒りが何かを解決するだろうか。
最初は父も我慢してくれていたけど、ずっと続くイライラ空気に耐えられなかったのだ。
正しい怒り方や、何故怒っているのかを相手に正々堂々と伝えるのはいいけど、
関係のない周りに被害者を作るのは、ヒドイ行為だ。
先輩のように「今、怒っても何も良い結果が生まれないとき」には、
ぐっと堪えて、辛抱する。そして人を信じる。そんな人になりたい。
堪えるってことをせず、黙ってイライラして、
「怒ってます、私」という空気をわざわざ出している自分は、そろそろ卒業したい。
子どもっぽすぎる。
でも、喜怒哀楽ってコトバにあるように、
「怒り」も欠かせない感情なんだろな。
こんな日もあるか。
また一つ勉強になった。